指先が痛む(へバーデン結節)

捻じった覚えもないし指を切った覚えもないのに、物をつかんだり、ふいに何かに指をぶつけたり、雑巾を絞った時にズキッと痛むことはありませんか。
それはへバーデン結節かもしれません。
- 洗濯ばさみをつまんだ時
- コップを洗おうと指で持ち上げたとき
- 指先がトンと当たった時
※第二関節が腫れるものをブシャール結節と言います。
へバーデン結節の原因
原因ははっきりとはわかっていません。一般的には指の使い過ぎと言われています。しかし、使う頻度の少ない利き腕ではないほうの指やあまり指を使わない人にも発症しています。40代の女性の場合は更年期以降に、30代の女性の場合は妊娠中に発症することからホルモンバランスも原因の一つです。これはエストロゲン(卵胞ホルモン)が減るためだと言われています。このホルモンは関節の滑膜の腫れを取る作用がありますので、これが急激に減るのが原因ともいわれています。
また、加齢ということも言われますが、40~50代に多く出ることから加齢だけではないようです。
- 原因不明
- 使いすぎ
- 加齢
- ホルモンバランス(更年期、妊娠)
へバーデン結節の症状

指の変形が出るのでリウマチと間違われる方もいらっしゃいますが、全く別の疾患です。この変形は個人差があり、出ない人もいれば強く出る人もいます。
へバーデン結節

リウマチ

へバーデン結節 | リウマチ |
指の第一関節に出る | 全身の関節に出る |
左右非対称 | 左右対称 |
朝のこわばりがない | 朝のこわばりがある |
全身症状は出ない | 貧血、倦怠感などの全身症状が出ることもある |
へバーデン結節が出やすい人の傾向
原因ははっきりしませんが、出やすい傾向はあります。- 手をよく使う方。手の平の筋肉だけでなく、前腕(肘から手首まで)や上腕(肩から肘まで)の筋肉がガチガチの方。特に指の筋肉と関係が深い前腕が硬い方。
- ずっと何かしろ動いている方。(仕事と家事と育児で休めてない方)
- 全身の疲労が抜けず常に疲れている方。
自分でできるセルフケア
へバーデン結節は自分でもある程度はケアできます。手を温める。

お風呂にゆっくりつかる

忙しい方は毎日でなくても構わないので週に2回から3回ぐらいはゆっくりと入ってください。リっラックス効果で自律神経のバランスを取りましょう。
ストレッチ

長いことやってしまうと逆に筋疲労の原因となりますので目安としては1~3分ぐらいを続けてください。ストレッチ終了後に前腕全体を軽くなでてください。そうすることによりストレッチの刺激が分散され翌日にスッキリします。
食べるもの、アルコールにも注意する
最近では糖分が体を硬くするといわれています。また血流が悪くなり、冷えの原因でもあります。甘いものが好きな方は特に要注意です。お酒が好きな方はにビールに気を付けましょう。糖分がかなり多いです。完全に糖分をやめてくださいとは言いませんが、少しずつ減らす努力が必要です。治療の種類
- テーバランスをピング
- 薬
- 注射
- 手術
- 鍼灸・整体
テーピング
主に固定や補助の目的です。テーピングをしている間は痛みは和らぎますが、治っているわけではないので外すと痛みは出てきます。
痛みが緩和されるので無理をしやすいです。
薬
痛み止めで一時的に様子を見る方法です。注射

手術

特に小指の場合は物が握りにくくなります。
鍼灸・整体
当院では指の痛みのアプローチだけでなく、全身の循環改善を重点にそして症状に対して対処していきます。
これまでお読みいただいて、根本的には循環の問題と、自律神経が大きく関係しているのがご理解いただけたと思います。
当院の鍼灸・整体術は筋肉と神経のバランスを整えて行くことを得意としていますので、患者様のお悩みにお答えできると思っております。
変形してしまったものは元には戻せませんが、痛みやお悩みは改善できます。一人で悩まずまずはご相談ください。