外反母趾について
外反母趾とは?
外反母趾(がいはんぼし)とは足の親指が小指の方向に曲がっていく症状のことです。特に女性に多い症状です。
足の指の付け根のじん帯が伸びたり、緩んだりしている状態で、ハイヒールや先の狭い靴などで締め付けられて、親指が小指側に変形していく状態です。
足に合っていない靴や履物を長時間はいていたり、かかとの高い靴を履き続けることなりやすいといわれています。
かかとの高すぎる靴は、足全体が、前に滑っていき、靴の先のほうでつま先が圧迫されて、発症してしまいます。
痛みのある場合と、痛みや違和感がない場合があり、痛みは、歩き始めや立ち上がる時に痛む人が多いです。
稀に子供や男性にも発症することがある。
また、同じ原因で小指が親指側に曲がってしまう場合もあります。(内反少趾)。
外反母趾の症状と種類・原因
症状別に4期に分類される可逆(代償期) | 自分で力を入れて内側にまげたり、外からの力で親指の外反が元に戻る状態。 |
拘縮期(非代償期) | じん帯や筋肉の固さだけでなく、関節自体が固まってしまっている状態。力を加えても戻らない。 |
進行期(悪期) | 外反が進行していき、立っているだけでもより曲がっていく状態。 |
終末期 | 親指が人差し指や中指に重なり、親指の部分が脱臼したような状態。 |
~15度 | 正常 |
15~20 | 軽症 |
20~40 | 中程度 |
40以上 | 重症 |
荷重や圧迫により、親指の中足骨が内反していく。人指し指の中足骨から離れた形になる。
その代償として、親指が、外反していく。
この状態は、荷重や圧迫を取り除けば元の位置に戻る。
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常に親指が外反されている状態が続くと、関節やじん帯が炎症を起こす。
関節周囲の組織が弱っていき、内転筋の作用が弱くなって、親指が戻らない状態になる。
親指が亜脱臼した状態になる。
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悪循環に落ちいった場合、親指は人差し指に阻まれて、一旦は進行をストップするが、徐々に人差し指の下に滑り込んで、さらに進行していく。
外反母趾の原因
性別・遺伝・ハイヒールが3大原因。性別では圧倒的に女性に多い。
裸足で生活する民族の調査でも圧倒的に外反母趾は女性に多いとの報告がある。
これは、男性に比べて、骨や関節、じん帯などの強度の関係で、女性ホルモンが大きいとされている。
女性に外反母趾が多い原因でハイヒールが多いのは、足先の細い靴を履く傾向が多いからである。
遺伝と外反母趾の関係も調査されていて、遺伝はハイヒールよりも大きな原因と言われている。
一般的な治療法
★検査 | レントゲン撮影・血液検査(リウマチとの判別のため) |
★治療 |
手術療法 保存療法⇒ 靴の指導・運動療法・足底版療法・テーピング サポーター、マッサージ・ストレッチなど。 |
当院での対処・施術
正直なところ、硬縮期や終末期の外反母趾に対して特殊なアプローチを行う手技は現在のところありません。無理やり骨を動かしたり、関節を矯正してしまうのはよくありません。
当院では、足のゆがみも全身の歪みの影響が大きいと考えております。
まずは、全身的なバランスを整え、そのうえで、緩い刺激で直接アプローチしていきます。
体の歪みが少なくなれば、外反母趾の進行や再発の防止になると考えています。
直接的なアプローチ
足首の可動域の問題を解消していくことや、体のどこかの損傷ポイントをからの反射的信号を見つけて施術してきます。
外反母趾は少しずつ進行していく場合が多いですので、早めの対処をお勧めします。